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糖尿病・甲状腺外来


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糖尿病

 糖尿病は“体内におけるインスリン作用の不足による代謝異常を示す疾患である”と 定義されることが多い。

 糖尿病は遺伝素因がもとになり、これに肥満・ストレス・感染・妊娠など環境要因 が加わって発病する。この場合膵ランゲルハンス島B細胞が遺伝素因によって何らか の欠陥をもち、環境因子に対してインスリン分泌が充分に行われず、またインスリン 作用がうまく働かないために広範な代謝異常が起きるのである。高血糖や耐糖能低下 はこれら代謝異常の代表例である。

 糖尿病はさまざまな合併症をおこすが、とくに網膜症・腎症・神経障害は特徴的で ある。また動脈硬化や感染症も進行しやすい。

 糖尿病患者は生活水準の向上に伴って増加しており、わが国では全人口の5%、40歳以上では10%、約600万人と推定されている。

症状

 糖尿病患者の大部を占める2型糖尿病はゆっくりと発病してくるので、はじめはほとんど自覚症状のないことが多い。 全身倦怠感や口渇・多飲・多尿・夜間尿・多食などの症状が現れてきた場合は、病状が進んで相当の高血糖と尿糖を示すようになっていると考えてよい。

1型糖尿病では急速にこのような状態になる。この状態が続くと多食にかかわらず体重は減少していく。

糖尿病はさまざまな合併症をおこすが、これに関連した種々の症状を伴ってくる。

主な治療

 糖尿病はいったん発病すると根治しない病気であるので、治療の目標は糖尿病を もったまま、できるだけ健康人と同じような社会生活を長期間維持し、同じような 長寿を全うすることである。これが糖尿病のコントロールであるが、その手段とし て食事療法・運動療法および薬物療法があり、薬物療法には経口剤療法とインスリ ン療法とがある。 このうち食事療法と運動療法は治療の土台となるが、これは日常 の生活そのものの中にあるので、コントロールとは生活の管理のことであり永続さ れなければならない。

甲状腺機能障害

 甲状腺とは頸部の前面にあるごく小さな蝶型の臓器で、ここから甲状腺ホルモンが分泌されてエネルギー代謝量と種々の臓器の機能を整える役割を担っている。

いろいろな原因によって甲状腺ホルモンが過剰に産生されると動悸・イライラ・手のふるえなどが出現するが、逆に産生が阻害されると寒がりになったり、動作が遅くなったりする。 抗甲状腺薬は、このような状態のうち主に甲状腺ホルモンが過剰に産生される場合、つまり甲状腺機能亢進症に用いる薬剤をいう。 甲状腺のホルモンが少ない場合、つまり甲状腺機能低下症の場合は甲状腺ホルモンを補うことによって対応が可能である。

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消化器精密検査

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